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コラム

2020年1月22日コンプレッサー設置・保全・点検・メンテナンス

 

コンプレッサとは、圧縮したエアを排出することによって、圧縮エアを動力源とする工作機械を動かす装置です。コンプレッサの性能は、空気をためておく「タンク容量」と「吐き出し空気量」によって、評価できます。

また、ポンプの種類は、空気を圧縮する方式によって、「レシプロコンプレッサ」と「スクリューコンプレッサ」と「スクロールコンプレッサ」の 3種類があります。高圧が使用されているので、事故を起こさないため、毎日の点検とトラブルの対応が必要です。

ここでは、注意すべきコンプレッサのトラブル、トラブルの影響とその対処法を詳しく紹介いたします。

 

目次:

1.コンプレッサーの注意すべきトラブルとその前兆

2.コンプレッサーのトラブルが与える影響

3.コンプレッサーのよくあるトラブルの対処法

4.コンプレッサーの修理メンテナンス事例

5.まとめ

 

1.コンプレッサーの注意すべきトラブルとその前兆

 ・妙な音、振動と感じた時

 ・焦げ臭いと感じた時

 ・フィルターの目詰まり

 ・潤滑油のレベルと汚れ具合

 ・配管からの空気漏れ

 コンプレッサにおける注意すべきトラブルやその前兆は、主に目と耳で判断することができます。目を使った場合では、吸い込み側フィルタが詰まりの有無、潤滑油のレベルと汚れ具合を目視で確認することで、フィルター詰まりとオーバーヒートを未然に防ぐことができます。また、耳を使った場合では、配管から空気音が漏れていないか確認することで、圧縮エアの安定供給が可能となります。

 

2.コンプレッサーのトラブルが与える影響

 ・エアの吐出量の低下

 ・オーバーヒート

 ・消費電力の増加

 上記のような前兆が見られるまま使用すると、コンプレッサに様々な影響を及ぼします。まず、フィルターの目詰まりが発生しているままコンプレッサを使用すると、エアの吐出量が低下し、ライン全体の圧力が降下します。また、潤滑油が酸化すると、コンプレッサがオーバーヒートするので、消費電力が増加すると同時に、破損の危険性が生じます。

 

3.コンプレッサーのよくあるトラブルの対処法

 ・フィルターをエアブローで清掃

 ・潤滑油量の確認と交換

 ・配管の空気漏れ点検

 これらのトラブルの発生原因は、主に定期的な清掃と点検によって解決されます。まず、エアの吐出量が低下した際は、目詰まりしたフィルターをエアブローで清掃することで解決します。また潤滑油の酸化を防ぐために、潤滑油量の確認と定期交換をお勧めしております。さらに、配管からの空気漏れに対しては、配管の定期点検を行うことで、ラインの全体の圧力降下を未然に防ぐことができます。

>>当社のコンプレッサーの修理メンテナンスサービス

4.コンプレッサーの修理メンテナンス事例

 

①コンプレッサーの修理

お客様から工場内のコンプレッサーの空気循環不良の問題が報告され、当社は修理業者と連携して点検・修理を行いました。原因は劣化したパーツで、新品への交換と調整により問題が解消されました。当社は修理や定期的なメンテナンス・点検に対応できる業者と提携しており、お客様のコンプレッサーの問題に迅速に対応できます。

>>詳しい事例はこちら

 

②コンプレッサー・クーリングタワー据え付け工事

コンプレッサー・クーリングタワーの据え付け工事の事例です。

長年使用していたクーリングタワーの能力が低下し、温度高い状態になっており、コンプレッサーがオーバーヒートする危険性がありました。

そこで、弊社の方で、省エネ診断を実施させて頂き、コンプレッサーとクーリングタワーを取り換える据え付け工事を行わせて頂きました。
その結果、処理能力がコンプレッサーを2台同時に動かしても支障がないレベルに向上すると同時に、省エネも実現することが出来ました。

古くなったコンプレッサーを省エネ診断をもとに入れ替えることで、概ね15~25%の消費電力の削減が見込めます。

>>詳しい事例はこちら

 

5.まとめ

福岡 工場リフォーム・保全センター .comでは、70年以上の経験をもっており、スピード・特急対応かつコストを抑えたメンテナンス・点検を対応しております。依頼回答・現地調査は最短で即日対応可能です!福岡県に特化した施工会社ネットワークを構築しているからこそできるスピード対応をお約束します。また、お客様のご要望に合わせて、できる限り費用を抑えるので、コンプレッサのトラブルが発生した際は、ぜひお問い合わせください。

日立産機システム、三井精機、明治機械など数多くのメーカーに対応させて頂いております。

※本件で使用している画像は、施工イメージ画像となりますが、当社でも同様の工事が可能のため記載しております。

>>お問い合わせはこちら

2015年10月30日コンプレッサーの故障原因・修理について詳しく解説!

コンプレッサーのトラブルの原因とは

コンプレッサーの問題はさまざまですが、その大半は使用環境に起因します。一つ目の考慮点は環境温度です。特に高温の環境では、コンプレッサーの潤滑油が劣化し、コンプレッサー自体の寿命を縮めることにつながります。逆に、温度が低すぎると、ドレンが凍結し、コンプレッサーの部品が適切に動作しなくなる恐れがあります。また、工場内に鉄粉や石粉、木屑などの異物が多い場合も、これらがフィルターに詰まり、コンプレッサーの性能を低下させたり、内部の破損を招くことがあります。適切な清掃やメンテナンスが行われていない場合も、故障の可能性が高まります。

故障を早期発見!コンプレッサーの故障予兆

コンプレッサーの故障は突然起こるものではなく、多くの場合、いくつかの予兆が現れます。まず、異音や振動が感じられる場合、ベルトの磨耗や劣化が進んでいる可能性があります。また、コンプレッサーの吐出温度が異常に高い場合や、圧力上昇が悪い場合も故障の前兆となりえます。さらに、オイルの消費が早くなったり、圧縮エアーに水が混じるようになった場合も注意が必要です。これらの症状を早期に捉え、適切なメンテナンスを行うことで、大きな故障を未然に防ぐことが可能となります。

コンプレッサーの修理フロー:あなたが知るべき5ステップ

コンプレッサーが故障した場合、修理の流れを把握しておくことで不安を軽減することができます。ここでは一般的な修理フローを5つのステップに分けて詳しく説明します。

ステップ1:情報収集と修理方法の提案

この段階では、お客様からコンプレッサーに関する情報を詳しく伺います。これには故障の状況や機械の種類、使用状況などが含まれます。得られた情報をもとに、修理の方法や必要なパーツ、作業の規模などを大まかに見積もります。このプロセスは、適切な修理計画を立てるために重要なステップです。

ステップ2:現場調査と見積もり

次に、実際に故障したコンプレッサーを調査します。故障の原因を確認し、必要な修理作業を具体的に見積もります。この段階で、パーツの交換が必要な場合や、特別な作業が必要な場合などを明確にします。

ステップ3:詳細な打ち合わせ

詳細な見積もりが出たら、お客様との打ち合わせを行います。修理の流れ、期間、費用について詳しく説明し、お客様の同意を得ます。また、この段階では、修理に関するお客様の疑問や懸念を解消します。

ステップ4:修理作業と途中報告

次に、実際の修理作業が開始されます。この段階で、必要に応じて調整が行われ、進捗状況は適時お客様に報告されます。これにより、お客様は修理の進行状況を常に把握することができ、安心感を得られます。

ステップ5:最終検査と引き渡し

最後のステップでは、修理が完了したら、すべての作業が適切に行われたかを確認するための最終検査を行います。問題がなければ、コンプレッサーをお客様に引き渡します。お客様からの最終的な質問や要望に対応し、コンプレッサーが正常に動作することを確認します。

 

2015年7月18日【福岡設備メンテナンス】ダクトメンテナンスの要点と配管設備で起こり得るトラブルの詳細解説

換気ダクトの一部として、レストラン等の厨房に設置されるダクトを厨房ダクトと呼びます。通常、厨房では狭いスペースで生の食材を炎で調理するため、臭いや熱がこもりやすいです。そのため、厨房内では一貫して空気の清浄化と室内温度の調整が必要です。

また、厨房ダクトは排気により臭いが外部に漏れ出ることもあります。そのため、排気から臭い等を取り除くフィルターにも注意を払う必要があります。

ダクト配管設備で頻発するトラブルとそのリスク


ダクト設備のメンテナンスを怠ると、多種多様な問題が発生する可能性があります。ダクトの種類ごとに考慮すべきトラブルは以下のとおりです。

排気・換気ダクト

排気・換気ダクトは、室内の換気扇等と外部を接続する配管で、これはまるで煙突のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。長期間にわたり、清掃や他のメンテナンスを行わずに使用し続けると、ダクト内部には埃が蓄積し、異臭や施設利用者の健康問題を引き起こす可能性があります。

供給ダクト

供給ダクトは新鮮な外部の空気を取り込むための重要な設備です。供給ダクトのメンテナンスを怠ると、ダクトの内部は埃や虫などによって汚染されます。ダクト内の衛生状態が悪化すると、それは直接的に室内の空気環境に影響を及ぼします。

空調ダクト

空調ダクトは、エアコンなどからの空調による室温や湿度の調節に使われ、そのトラブルが発生すると、空調による温湿度調整が不可能となり、同時に湿度が高まり、室内の不快感が増加します。

厨房ダクト

厨房の換気扇に直接接続されている厨房ダクトは、調理器具やストーブから発生する煙、蒸

気、臭いを排出します。このダクトのメンテナンスが適切に行われない場合、ダクト内に脂や油が堆積し、それが火災の引き金になることがあります。また、堆積した油脂がバクテリアの繁殖地となり、室内の衛生状態を悪化させる可能性もあります。

ダクト設備メンテナンスの重要性


これら全てのダクトタイプは定期的なメンテナンスが必要です。定期的なクリーニングはダクト内部の汚染を防ぎ、空気の品質を維持するための重要な措置です。ダクトの清掃とメンテナンスは専門的な技術を要する作業なので、一般的にはプロフェッショナルなサービスに依頼されます。

また、ダクト設備の点検により、早期にトラブルを発見し、大規模な問題やコスト増を防ぐことが可能です。ダクトの不具合が見つかった場合は、即座に修理を行い、健康や安全に影響を及ぼすリスクを最小限に抑えることが重要です。

まとめ

すべてのダクトタイプは定期的なメンテナンスと清掃が必要です。ダクトのメンテナンスは、空気の品質、安全性、そしてエネルギー効率を維持するために重要な役割を果たします。メンテナンスを怠ると、ダクト内の異物が空気の流れを妨げ、システムの性能を低下させ、エネルギーコストを増加させる可能性があります。また、健康や安全に影響を及ぼす可能性もあります。

したがって、専門的な技術を持つ業者に定期的にダクトのメンテナンスと清掃を依頼することが、長期的に見て経済的で効率的な選択となるでしょう。

本記事で解説した内容についてさらに詳しく知りたい方や、ご自身の工場での具体的な対策について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。

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2015年5月25日溶接ヒューム対策に関して徹底解説!

溶接工場での作業安全を考えるうえで、換気の重要性について考える機会が増えています。2021年4月1日から特定化学物質障害予防規則の改正が実施され、一層、換気対策が重視されています。これは溶接工場の経営者の方々にとって大変重要な情報です。本記事では、この換気規則改正について詳しく解説し、その重要性について説明します。

2021年特定化学物質障害予防規則改正の概要とは

2021年4月1日から施行された特定化学物質障害予防規則の改正は、溶接工場にとって重要な義務が課されました。これは、工場の換気システムに関わる全6つの主要な項目に分けられます。

  1. 全体換気装置による換気の実施または同等以上の措置の取り組み
  2. 溶接ヒュームの濃度測定(マンガン濃度が0.05mg/㎥以上等)
  3. 換気装置の風量増加
  4. 再度の溶接ヒュームの濃度測定
  5. 有効な呼吸用保護具の選択と従業員への使用指導
  6. 1年ごとに1回フィットテストの実施(保護具が適切に装着されているかを確認)

これらの要点について、令和5年4月までに対策を講じることが求められています。

<<溶接ヒュームの被ばく濃度測定を実施

換気装置とは?具体的な改正内容の詳細

全体換気装置とは、作業場内の有害物質を清浄な空気と混合、希釈して外部へ排出する装置のことを指します。換気装置は、有害物質の濃度を安全な範囲まで下げることが求められます。また、全体換気装置と同等以上の換気措置とは、具体的には局所排気装置とプッシュプル換気装置を指します。

他にも、作業場の清掃、作業主任者の選任、特殊健康診断の実施、安全衛生教育、廃棄物の処理、休憩

室や洗浄設備の設置、適切な呼吸保護具の提供、飲食の禁止など、さまざまな対策が義務化されています。これら全てが、溶接作業場における労働者の健康と安全を保護するための重要な要素です。

特定化学物質障害予防規則改正の背景

特定化学物質障害予防規則の改正がなぜ行われたのか、その背景について解説します。金属アーク溶接などの作業によって溶接ヒュームが発生します。これは健康に影響を及ぼす可能性があるため、防止対策が必要です。以前は粉塵としての防止対策が主でしたが、改正により特定化学物質としての対策も求められるようになりました。特定化学物質とは、労働安全衛生法により指定された、体内に取り込むと健康を害する可能性がある化学物質のことを指します。

まとめと今後の対策

溶接工場の経営者や従業員にとって、この特定化学物質障害予防規則の改正は大きな影響を及ぼします。換気装置の適切な利用、溶接ヒュームの濃度管理、保護具の選択と使用方法、そしてフィットテストなど、日々の業務において新たな要点を押さえて対策を講じる必要があります。改正の詳細や背景を理解し、適切な対策を立てることで、労働者の健康と安全を保護し、持続可能な作業環境を実現することが可能となります。

なお、詳細な改正内容や対策については、各工場の状況により異なる場合もありますので、専門家への相談をおすすめします。本記事で解説した内容についてさらに詳しく知りたい方や、ご自身の工場での具体的な対策について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。

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